マックで見た光景が、二人の未来を変えた昼下がり
昨日の昼食、彼と一緒に近くのマクドナルドへ足を運んだ。店内の少し奥に、年配の夫婦が座っていて、二人でハンバーグを頬張っていたんだ。おばあさんはソースがはみ出して手がべたべたになり、すぐにおじいさんがナプキンを差し出して拭いてあげていた。その光景は、まるで映画のワンシーンのように温かく、自然に微笑んで見ていた。
しかし、私の視線を追った彼は突然、あの夫婦を指さしながら「年を取ってまでマックに来るのはちょっと恥ずかしいよね。自分だったら絶対に行かない」みたいなことを口にした。さらに続けて「あんな格好でファーストフードを食べるのは、普通の人が恥ずかしいと感じるレベルだ」って言ったんだ。見た目はきちんとしていて、服装もセンスが良さそうだったのに、彼の言葉は全く合わなかった。
結局、二人で店を出て車に乗り込んだとき、ちょうどあの夫婦が乗り込んだ車が、彼がずっと欲しがっていたあの高級車だった。思わず「ほら、レクサスだね。きっとお金持ちだろう」なんて言ってしまい、心の中でちょっぴり意地悪な自分に笑ってしまった。その後、彼の運転が荒くなり、胸にモヤモヤが募るだけだった。
映画を観に行ったときも、頭に彼の言葉がこびりついていて全く集中できなかった。映画が終わった後、自然と別れ話になり、理由を聞かれたら「たかがマックでハンバーグを食べたくらいで、相手を下に見るのが恥ずかしいんだ」って正直に答えた。彼は黙り込んで、乗っていたレクサスのことを思い出したのか、しばらく無言でいた。
その日の夜、家族と初詣に行き、新しい出会いを願った。自分に合う人と巡り合えるといいなと、心の中で静かに祈った。
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